概要
投資ファンドが企業の買収を検討する際には、対象企業の事業を短期間で調べ上げるビジネスデューデリジェンス(BDD)が欠かせません。その中で大きな負担になっている、資料の読み込みと分析スライドの作成を自動化しました。
課題
- 対象企業の説明資料や過去のレポートなど、読み込むPDFが大量にある
- 1ファイルが大きく、そのままでは生成AIに渡せない
- 資料は機密性が高く、外部のAIサービスに送ることが難しい
- 分析結果をスライドにまとめる作業に、多くの時間がかかる
やったこと
- 大きなPDFを、LLMが扱えるサイズに自動で分割・圧縮
- ページ画像をOCRで読み取り、ローカルLLMで項目ごとに構造化
- 構造化したデータから、BDD報告のスライドを自動で生成
- ローカル環境でスライドを作るオープンソースのツールも検証し、構成を比較
設計のポイント
機密資料を扱う前提で、LLMをクラウドではなく手元の環境(Ollama)で動かす構成にしました。分割、読み取り、構造化、スライド化の工程を分けてあるので、案件ごとに資料の形式が違っても、必要な工程だけを調整すれば対応できます。
成果
- 資料の読み込みから報告スライドの作成までを、一つのパイプラインでつないだ
- 機密資料を外部に出さずに、生成AIを分析に使えるようになった
- DD支援サービスの土台となる仕組みを、自社で確立した
掲載日 2026/09/10
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